長野県の蓼科山に久しぶりに登った。群馬県方面の登山を予定していたが、天候が怪しいのでこちらにした。蓼科山(たてしなやま)は八ヶ岳連峰の北端に位置する標高2,531mの、
円錐形の美しい山容から諏訪富士(すわふじ)とも呼ばれるそうだ。
今日は裏側の大河原峠から登った。中央自動車道諏訪南ICから白樺湖を経由し、女神湖を左に見て、夢の平スカイラインを上った。途中、御泉水自然園、七合目登山口を過ぎて大河原峠に到着。
登山口は大河原ヒュッテの前を右に行き、登山者カード入れのポストに登山者届を入れ出発した。すぐに竜源橋方面の分岐があり、そこを将軍平方面に向かう。大河原苑地を通り、登山道は笹の中を登って行く。学生の団体が前にいたが、リーダーが道を譲ってくれた。登山道は石ゴロゴロの歩きにくい道である。道の両側には時々、オサバグサ、マイズルソウ、ミツバオウレンが咲いている。
急登を登り切ると道は平らになり、佐久市最高地点2380mの標識が出てくる。道はここから少し下り気味になり、縞枯れした針葉樹の中を行くと前方に蓼科山が見えてくる。道は水溜りの中に丸太を入れてあり、その上を滑らないよう気をつけて歩く。
やがて道は赤谷分岐に到着。ここを右に行き前掛山を目指したが、行けども行けども頂上らしきものが無く、道はだんだん下りになるのでUターンして赤谷分岐に戻る。本道に戻り蓼科山を目指す。少し行くと将軍平(天祥寺原、七合目登山口分岐点)に到着した。ここは山小屋蓼科荘がある。
ここから道は大岩の急登となる。クサリもあるが使わなくても登れる。でも慎重にゆっくり、登ることが大事である。道の両側にはコイワカガミ、トマトリソウ、ゴゼンタチバナ、山頂近くなるとコケモモ、ノツガザクラ、ミネザクラ等が咲いている。道は最後に左にトラバースして蓼科山頂ヒュッテの前に出る。この頃からガスが出てきて周りの景色も見えなくなった。蓼科山頂ヒュッテの横を通りすぐに蓼科山山頂に着いた。山頂は一面ガスで、山頂標識の前で記念撮影。
下山は往路を戻るが、人気の山らしく登山者が、ひっきりなしに登って来る。将軍平まで大岩の急坂を慎重にゆっくり下る。登山者が多く、途中渋滞し待ちながらの下山となった。将軍平で一休み。ここから道を右に取り天祥寺原を目指し下る。
道は岩ゴロゴロの水のない沢下りである。見通しの良い所にくると、正面に北横岳が見える。下山道は途中、ロープで行き止まりを右の林に入り、その後、又岩ごろごろの沢に戻り下る。今度はロープの行き止まりを左の林に入る。針葉樹の中を下って行き、明るくなり笹が出てくると天祥寺原は近い。正面に北横岳が見える。やがて大河原峠(左)、竜源橋(右)の分岐に到着した。
小休止後、大河原峠を目指し歩き始める。10分ほどで亀甲池・双子池方面(右)分岐地点の天祥寺原に出る。天祥寺原看板を右に見て、ここは直進し歩き易い道を緩やかに登っていく。もう少しで大河原峠という所で、雨が降り始めザックカバーを付けヤッケを着た。それほど大雨でないので良かった。大河原峠に着いたら双子池方面及び蓼科山方面から、合羽を着た登山者が続々下りて来た。人気の山だなと改めて実感した。
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